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奥村光一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
奥村 光一
埼玉西武ライオンズ #75
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 静岡県清水市(現:静岡市清水区
生年月日 (1999-12-24) 1999年12月24日(24歳)
身長
体重
178 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り NPB / 2023年 育成選手ドラフト6位
初出場 2024年6月9日
年俸 400万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

奥村 光一(おくむら こういち、1999年12月24日 - )は、静岡県清水市(現:静岡市清水区)出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

静岡市清水区に生まれる[2]静岡市立清水船越小学校2年生のときに野球を始める[2]

中等部を経て東海大学付属静岡翔洋高等学校に進学し、3年生時には主軸を務めた[3]。しかし、進学した東海大学ではほとんど試合に出られず[3]、3年時には指導者から野球を断念して就職活動すべきと告げられてしまった[4][5]

BC・群馬時代[編集]

野球選手を続行する道を選び、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の群馬ダイヤモンドペガサスのトライアウトを受験[3]2021年2月に練習生として群馬に入団した[6]。開幕時点では練習生だったが、5月15日に契約選手に移行した[7]。群馬に入団した一方で東海大学には引き続き在学しており、リモートで受講もしていたという[4]。1年目の2021年は40試合に出場し、打率.372(164打数61安打)、3本塁打で地区首位打者を獲得した[注 1][3][8]

2年目の2022年は背番号を初年度の55から6に変更する[9]。同年は61試合で打率.339、4本塁打、31盗塁を記録し、特に盗塁は前年の12から急増してリーグ4位だった[3][4]。この年はNPB2球団から調査書が届き[5]、秋に行われた埼玉西武ライオンズの入団テストにも参加した[10]が、NPBドラフト会議では同僚の西濱勇星オリックス・バファローズから育成指名される一方で、奥村は指名漏れとなった[5]

2023年は、93kgあった体重を10kg減量する肉体改造を行うことで体のキレが増し、持ち前のスピードを更に高めた[5]。結果、33盗塁を記録して北地区の最多盗塁のタイトルを獲得した[注 2][11]。リーグのベストナイン(外野手)にも選出された[12]。秋に行われた埼玉西武ライオンズの入団テストに2年連続で参加すると、参加者全体で1位の走力を示し[10][13]、10月26日のNPBドラフト会議で、西武から育成選手枠6巡目で指名を受けた[14]。11月17日、支度金350万円、年俸400万円で入団に合意した(金額は推定)[1]。背番号は132[1]

西武時代[編集]

2024年は、6月までにイースタン・リーグで打率.219ながら6盗塁(失敗1)を記録し[15]、6月9日に支配下選手登録されることが発表され、背番号は75となった[10][13][16]。同日、出場選手登録され[17]阪神タイガース戦にて1番・中堅手としてスタメン起用された[18]

選手としての特徴[編集]

50メートル5秒8の俊足が持ち味[13]

人物[編集]

ウエイトトレーニングを趣味としており、特に太腿の筋肉に自信を持っている[19]

ロナルド・アクーニャ・ジュニアにちなみ「オクーニャ」というニックネームを自ら提案している[19]

詳細情報[編集]

独立リーグでの打撃成績[編集]

出典は「一球速報.com」[20][21][22]

















































O
P
S
2021 群馬 40 188 164 33 61 12 2 3 86 29 12 6 5 3 13 - 3 16 3 .372 .421 .607 1.058
2022 61 253 221 40 75 12 4 4 107 25 31 9 1 1 26 - 4 25 2 .339 .417 .484 .901
2023 63 283 233 49 70 8 3 6 102 26 33 6 2 3 37 - 8 35 4 .300 .409 .438 .837
通算:3年 164 724 618 122 206 32 9 13 295 80 76 21 8 7 76 - 15 76 9 .333 .415 .477 .892
  • 2023年シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

NPB[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 55(2021年)
  • 6(2022年 - 2023年)
  • 132(2024年 - 同年6月8日)
  • 75(2024年6月9日 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この年のリーグは東・中・西の地区単位に個人表彰実施。ただし奥村の打率はリーグの規定打席到達者でトップだった。
  2. ^ リーグ全体でも最多の盗塁数。

出典[編集]

  1. ^ a b c 【西武】育成6位奥村光一外野手と仮契約「1日も早く支配下登録されるよう」」『スポーツ報知』2023年11月17日。2024年2月6日閲覧
  2. ^ a b 奥村光一 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2022年11月1日閲覧)
  3. ^ a b c d e 【ドラフト注目選手】BC群馬・奥村光一(おくむらこういち)の特徴、成績、評価は?」『ベースボール チャンネル』2022年10月18日。2022年11月1日閲覧
  4. ^ a b c BCリーグで注目のドラフト候補5人。球速を約50キロ上げた19歳右腕、「野球を諦めて就活を」宣告から這い上がったスラッガーも」『Sportiva』2022年10月19日。2022年11月1日閲覧
  5. ^ a b c d 菊地高弘「事実上の引退勧告、指名漏れにも負けず、BC群馬・奥村光一はNPBへ「ラスト1年、死にものぐるいでやってやる」」『Sportiva』2023年6月19日。2023年10月28日閲覧
  6. ^ 新入団練習生のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2021年2月4日)2022年11月1日閲覧。
  7. ^ 契約変更のお知らせ - 群馬ダイヤモンドペガサス(2021年5月15日)2022年11月1日閲覧。
  8. ^ サトウ食品 presents 2021シーズン個人タイトル確定のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2021年9月30日)2022年11月1日閲覧。
  9. ^ 背番号変更及び新入団選手背番号決定のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2021年12月4日)2022年11月1日閲覧。
  10. ^ a b c 金子真仁「【背景】西武外野手の奥村光一が支配下登録 数日前に渡辺GM評した「6文字」が救世主の要件か」『日刊スポーツ』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧
  11. ^ 2023シーズン個人タイトル確定 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2023年9月5日)2023年9月24日閲覧。
  12. ^ ルートインBCリーグ [@bcl_staff] (2023年10月11日). "2023年ベストナイン 最優秀審判員決定🎖". X(旧Twitter)より2023年10月26日閲覧
  13. ^ a b c 西武が育成ルーキーの奥村光一と支配下契約「起爆剤になれるように頑張りたい」 50M5秒8の俊足外野手」『西日本スポーツ』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧
  14. ^ ドラフト会議2023は育成含め122名が指名【ドラフト指名全選手一覧】」『BASEBALL KING』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧
  15. ^ 2024年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2024年6月9日閲覧
  16. ^ 【西武】奥村光一外野手を支配下選手登録 23年育成ドラフト6位の1年目、背番75」『日刊スポーツ』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧
  17. ^ 西武、蛭間拓哉を抹消 6月は打率1割3分 支配下入りの奥村光一を登録」『西スポWEB OTTO!』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧
  18. ^ 西武、支配下入りの奥村光一を「1番中堅」でスタメン起用」『西スポWEB OTTO!』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧
  19. ^ a b 西武育成6位が衝撃245キロ「大会出たい」 筋肉自慢で目指す"オクーニャ"」『Full-Count』2024年1月6日。2024年6月9日閲覧
  20. ^ ルートインBCリーグ2021公式戦(2021年)群馬ダイヤモンドペガサス 打撃成績 - 一球速報.com
  21. ^ ルートインBCリーグ2022公式戦(2022年)群馬ダイヤモンドペガサス 打撃成績 - 一球速報.com
  22. ^ ルートインBCリーグ2023公式戦個人打撃成績 - 一球速報.com

関連項目[編集]

外部リンク[編集]