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スーパーマリオギャラクシー2

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マリオシリーズ > スーパーマリオシリーズ > スーパーマリオギャラクシー2
スーパーマリオギャラクシー2
ジャンル 3Dアクション
対応機種 Wii
開発元 任天堂
発売元 任天堂
プロデューサー 小泉歓晃
手塚卓志
ディレクター 林田宏一
音楽 横田真人
永松亮
近藤浩治
美術 元倉健太
シリーズ マリオシリーズ
人数 1 - 2人
メディア Wii用12cm光ディスク
ダウンロード販売
発売日 Wii版
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 2010年5月23日
日本の旗 2010年5月27日
欧州連合の旗 2010年6月11日
オーストラリアの旗 2010年7月1日
中華民国の旗 2010年12月4日
大韓民国の旗 2011年1月20日
ダウンロード版
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗 2015年1月14日
日本の旗オーストラリアの旗 2015年1月15日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRB:E (Everyone)
PEGI3
デバイス Wiiリモコン&ヌンチャク
売上本数 日本の旗 約103万本(2012年12月)[1]
世界 741万本[2]
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スーパーマリオギャラクシー2』(スーパーマリオギャラクシー ツー、: Super Mario Galaxy 2)は、任天堂が開発し、2010年5月27日に発売されたWii用3Dアクションゲーム

概要[編集]

前作『スーパーマリオギャラクシー』に続く、Wiiの3Dマリオシリーズ第2作目である。同一ハードで3Dマリオが2作品発売されるのは初のことである。E3 2009にて発表された[3]

コースの難易度は全体的に高めになっているが、前作よりサポート機能が大幅に強化されているので、初めてプレイする人でも問題なくプレイできる。基本的な部分は前作と共通する部分が多い。今作では前作と比較しヨッシーに乗ることができるようになるなど、様々な新要素が追加されている。また、BGMには前作と同様に」オーケストラ演奏が採用された。発表当初のロゴは前作と同じロゴの下に赤色の「2」が追加されたものであったが、2010年2月25日に新ロゴが公開され、「2」がロゴの右側に移動しオレンジ色で強調されたものとなった。

セーブデータは前作では6個まで保存できたが、今作では3個までである。また、操作方法やゲームの目的などの説明と開発スタッフによるお手本プレイやスーパープレイなどのプレイ映像を収録されている「はじめてのスーパーマリオギャラクシー2」というDVDが付属している。DVDの付属はWiiのゲームソフトでは初めてのことである。当初はDVDではなく今作のWiiディスクに収録される予定だったが、あえてDVDで再生する方が良いということでDVDに変更した。

2015年1月15日より、Wii Uニンテンドーeショップでダウンロード版の販売が開始された。

システム[編集]

ステージ[編集]

今作では2Dマリオシリーズのようなマップが導入され、星船マリオを拠点に各ワールドへ向かう。マップ中にはスターチェックポイントが設置されており、特定の数以上のスターを集めなければ通ることができない。各ワールドの最後ではクッパやクッパJr.と直接対決することになる。そして次元の扉を通じて、次のワールドに進むことができる。

彗星メダルを集めていると「いたずら彗星」が飛来することがある。前作のいたずらコメット同様、各ギャラクシー特有の変化が生じる。タイムアタックやクイックモード、サドンデス/デスマッチ、マネック、パープルコイン、時計タイムアタック、全滅のモードがある。

パワーアップ[編集]

前作と同様にアイテムを取ることで変身する。「アイスマリオ」と「フライングマリオ」を除いた前作の変身は引き続き登場する。「雲マリオ」は、雲の上に乗ったり、スピンで3つまで雲の足場を作ることができる。また、ジャンプ時の滞空時間が長くなり、より遠くへジャンプすることができるようになる。雲の足場は風に流されて移動する性質を持つ。水に触れるか、ダメージを受けると元の状態に戻る。「ゴロ岩マリオ」は、丸い形の岩になって転がりながら移動して敵などに当たることができる。

本作にはヨッシーに一時的な能力を付与するフルーツがある。ダッシュヨッシーは、ダッシュフルーツを食べることで変身し、高速でダッシュすることができ、普段上れないような急な坂も走り抜けたり、水上を走ることも可能である。バルーンヨッシーは、バルーンフルーツを食べることで変身し、風船のように膨らんで浮かび上がり、息を吐いて上昇することができる。ライトヨッシーは、ライトフルーツを食べることで変身し、体が輝き、辺りを照らして見えない足場を浮かび上がらせることができる。

サポート機能とマルチプレイヤー[編集]

前作からのアシストプレイが強化されるなど、プレイヤーをサポートする要素が強化された。「おたすけウィッチ」は、何度も同じコースでミスをするとロゼッタの姿をした「おたすけウィッチ」が現れ、彼女に話しかけると『New スーパーマリオブラザーズ Wii』のお助けプレイのようにステージを自動でプレイしてもらえる。その代わりパワースターが銅色の「ブロンズスター」になってしまい、スターコンプリートにならない。また、ブロンズスターを取ったあとでも、自力でクリアすると本物のパワースターが入手できる。「ヒントテレビ」は、アクションや進み方などを映像で説明してくれるテレビである。

「2人協力プレイ(アシストプレイ)」は、2Pでプレイヤーを助けることができる機能である。前作ではポインターを動かしての操作のみだったが、今作では『アシストチコ』を操作でき、一部を除く敵を止めるだけでなく倒すことが可能になり、新要素である中間ポイントの旗に触れることやアイテム・コイン・泡などを取ることも可能になった。

キャラクター[編集]

敵キャラクター[編集]

開発[編集]

宮本茂によると、前作を作った際に、「球体や重力を生かした仕掛けのアイディアを使い切れておらず、その他にもスターの配置などもっと工夫できた部分があった」ということから今作の企画が始まった。開発当初は『2』ではなくバージョンアップ的な『1.5』という位置付けのつもりで、地形なども前作の流用だったが、開発が進むうちに、90%以上が新しいコースになったため、『2』として発売することになった[4]

音楽[編集]

楽曲はオーケストラ以外にも、従来のマリオシリーズのイメージであるジャズやラテン音楽で使われるビッグバンド編成にも取り組んだ結果、前作より20人増の70人で演奏することになった[5]。新しい曲だけでなく、前作のアレンジ曲やマリオシリーズのアレンジ曲(『スーパーマリオブラザーズ』の「地下BGM」や『スーパーマリオ64』の「スライダー」など)も加わり、曲のバリエーションが多彩になっている[6]

評価[編集]

Wiiチャンネル「みんなのニンテンドーチャンネル」内での「みんなのおすすめ」では、全年齢対象の平均評価で評価中最高の「プラチナランク」を獲得した。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  2. ^ O'Malley, James (2015年9月11日). “30 Best-Selling Super Mario Games of All Time on the Plumber's 30th Birthday”. Gizmodo. Univision Communications. 2015年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月9日閲覧。
  3. ^ 任天堂. “Nintendo:E3 2009情報”. 2010年5月26日閲覧。
  4. ^ 任天堂 (2010年5月11日). “社長が訊く 『スーパーマリオギャラクシー2』 宮本茂篇 1. 1cゲームを平面のように遊ぶ面白さ”. 2010年5月18日閲覧。
  5. ^ 社長が訊く『スーパーマリオギャラクシー2』サウンドスタッフ篇 3.ビッグバンド風の生演奏も”. 任天堂. 2024年1月1日閲覧。
  6. ^ 社長が訊く『スーパーマリオギャラクシー2』サウンドスタッフ篇 1.曲づくりのコンセプト”. 任天堂. 2024年1月1日閲覧。

外部リンク[編集]