ベトナム人民空軍
ベトナム人民空軍 Quân chủng Phòng không - Không quân | |
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創設 | 1955年 |
国籍 | ベトナム |
軍種 | 空軍 |
タイプ | 軍事航空 |
任務 | 航空戦闘 防空戦闘 |
上級部隊 | ベトナム人民軍 |
主な戦歴 | ベトナム戦争 カンボジア・ベトナム戦争 中越戦争 |
指揮 | |
現司令官 | ヴ・ヴァン・カ中将 |
識別 | |
国籍識別標 | |
空軍旗 | |
使用作戦機 | |
攻撃機 | Su-22UM3K/M4 |
戦闘機 | Su-27SK/UBK Su-30MK2 |
汎用ヘリ | Mi-8 Mi-17 |
哨戒機 | M28B-1R |
練習機 | Iak-52 L-39C Yak-130 |
輸送機 | C-295M NC212i |
ベトナム人民空軍(越:Không Quân Nhân Dân Việt Nam / 空軍人民越南)は、ベトナム人民軍の空軍組織。1956年9月創設。兵力約1万9千人。
歴史[編集]
- 1951年3月 - 少数の訓練機を装備した飛行訓練班創設
- 1956年9月 - 総参謀部に空軍局創設
- 1958年11月 - 最初の飛行訓練連隊編成
- 1960年1月 - 航空学校に拡張
- 1963年10月 - 防空部隊と航空部隊を統合し、ベトナム人民防空・空軍(Phòng Không - Không Quân Nhân Dân Việt Nam)創設。
- 1964年2月 - MiG-17を装備する最初の戦闘飛行連隊創設
- 1964年7月 - 最初の航空師団創設
- 1976年6月 - 南北ベトナム統一を受け空軍と防空軍(Phòng Không Việt Nam)を独立軍種として分離
- 1999年7月14日 - 空軍と防空軍を再統合
- 2013年7月3日 - 中部ダナン市のベトナム人民空軍第372師団で、同師団に所属する第954航空旅団を国防省の6月25日付決定2215号に基づきベトナム人民海軍に編入した。また、第372師団に第930ヘリコプター連隊を設立する。第954航空旅団は、以前は第954航空連隊だったが、国防省の5月22日付決定1681号により航空旅団に再編された。第954海軍航空旅団は、索敵作戦、軍事運輸、偵察、遭難者救助、台風洪水防止などの任務を遂行する。一方、第930ヘリコプター連隊は、偵察、軍事運輸、遭難者救助、台風洪水防止、空軍士官学校のヘリコプター操縦訓練などを主な任務とする。
組織[編集]
航空戦力[編集]
ベトナム人民空軍は、ハノイに司令部を置き、3個航空師団から成り、1個輸送機旅団及び13個飛行連隊(5個戦闘機連隊、2個爆撃機連隊、3個ヘリコプター連隊、3個訓練機連隊)を有する。
第371師団 (ノイバイ) |
第921連隊 |
ノイバイ | Su-22M-3K/M-4/UM-3V |
第923連隊 |
トー・スアン | Su-30MK2V 18機、#8571-8588 | |
第927連隊 |
ケプ | Su-30MK2V | |
第916連隊 | ホアラック | Mi-8T、Mi-17/Mi-171/172、Mi-24A | |
第918旅団 | ザーラム | An-2、An-26B、C-212-400、M-28、C-295M | |
第372師団 (ダナン) |
第929連隊 | ダナン | Su-22M-3K/M-4/UM-3V |
第930連隊 | ダナン | Mi-17/Mi-171/172 | |
第925連隊 | フーカット | Su-27SK/UBK9機(SK#6001-6006 、UBK#8521-8523)、Su-30KV ( Su-27PU ) 5機(#8524 -8528) | |
第370師団 (タンソンニャット) |
第937連隊 |
ファンラン | Su-30MK2V 8機、#8551-8558 |
第935連隊 |
ビエンホア | Su-30MK2V 18機、#8531-8548 | |
第917連隊 |
タンソンニャット | UH-1H、Mi-8T、Mi-17/Mi-17-1V/Mi-171/172、Mi-24A | |
空軍学院 (ドンタック) |
第910連隊 | ドンタック | L-39C |
第915連隊 | ドンタック | Mi-8、Mi-17 | |
第920連隊 | ニャチャン | Yak-52/lak-52 |
ベトナム本土には、308ヶ所の各種飛行場が存在し、3個作戦区に分かれて管轄される。
- 第1作戦区 - イエンバイ(安沛)、ケプ、ノイバイ(内排)、ザーラム(嘉林)、ホアラック(和楽)、キエンアン(建安)等
- 第2作戦区 - トースアン(寿春)、ダナン、ニャチャン(芽荘)、ミーライ、フーカット(富吉)等
- 第3作戦区 - カムラン、ファンラン、ビエンホア(辺和)、タンソンニャット等
戦闘機の主力は北部地区に配備され、爆撃機の主力は中部と南部地区に配備されている。ただし、近年、配備変更が行われており(例えば、2008年、ダナンからビエンホアに7機のMiG-21が移され、南部の作戦機は64機に増加した)、南部地区の防空作戦能力が強化されている。
防空戦力[編集]
- 防空師団 x 6
- 対空ミサイル連隊 x 17
- 高射砲連隊 x 6
- レーダー連隊 x 6
- 通信連隊 x 1
- 工兵連隊 x 1
装備[編集]
- Su-27、Su-30KV、Su-30MK2V戦闘機 x 計73機
- Su-22爆撃機 x 35機
- M28(MPA)海洋哨戒機 x 1機
- An-26輸送機 x 30機
- C-295M輸送機 x 3機(#8901 - 8903)
- NC212i輸送機 x 2機(1機発注中)
- Mi-24ヘリ x 25機
- Ka-32ヘリ x 2機
- Mi-8、Mi-17ヘリ x 87機
- UH-1Hヘリ x 15機
- L-39訓練機 x 28機
- Cabri G2 訓練用ヘリ x 1機[1]
防空部隊は、地対空ミサイルSA-2/-3/-6/-7/-16、37mm - 130mmの高射砲を装備する。
装備調達状況[編集]
- 1994年 - ロシア連邦とSu-27 x 12機の購入契約。同年、第1期分6機納入
- 1995年 - 第2期分6機納入
- 2003年 - Su-30MK x 4+8機の購入契約。同年、S-300PMUl地対空ミサイル x 2個中隊分購入
- 2003年 - チェコからL-39C訓練機 x 10機購入
- 2003年10月 - ポーランドからM28輸送機 x 2機購入
- 2009年 - Su-30MK2 x 8機購入
- 2010年 - Su-30MK2 x 20機購入
- 2011年 - Su-30MK2 x 12機購入
- 2013年 ‐ Su-30MK2x 12機購入
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “World Air Forces 2019”. Flightglobal Insight (2019年). 2019年3月24日閲覧。
外部リンク[編集]
- 越南海軍基本情况(中国国防部の情報。2009年7月27日付)