ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉
ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉 | |
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監督 | 山本健 |
脚本 | 吉村清子 |
原作 | Cygames |
出演者 |
藤本侑里 上坂すみれ 小倉唯 福嶋晴菜 徳井青空 松井恵理子 中村カンナ 和多田美咲 緒方賢一 伊駒ゆりえ 櫻井みゆき 仁見紗綾 本泉莉奈 山本昌広 |
音楽 | 横山克 |
主題歌 | 「Ready!! Steady!! Derby!!」 |
編集 | 木村佳史子 |
制作会社 | CygamesPictures |
製作会社 | 劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2024年5月24日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(ウマむすめ プリティーダービー しんじだいのとびら)は、2024年5月24日に公開されたCygamesPictures制作による日本のアニメーション映画。Cygamesによるメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」を原案とした映画作品。
概要[編集]
2023年12月28日、テレビアニメ第3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第13話(最終回)の放送終了後、初の映画化作品として本作の制作が決定したことが告知された[1]。アニメーション制作スタジオは2023年のWebアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』の制作に関わったCygamesPicturesが担当する。
ジャングルポケットを主人公に、同世代のライバルたちとの競い合いを新たなストーリーとして展開する[2]。ティザービジュアルでは「最強はオレだ」をキャッチコピーに、ジャングルポケットが熱き戦いに向かっていく姿が描かれている[3]。
2024年2月22日に配信された『ぱかライブTV Vol.38 3周年記念 ハッピーウィンターフェス!』にて新規公開されたジャングルポケットと同世代であるダンツフレームが本作に登場することが発表された[4]。
あらすじ[編集]
トゥインクル・シリーズを観るため中山レース場を訪れたジャングルポケット(ポッケ)は、そこで目撃したフジキセキの走りに心を奪われ、自らも『最強』になることを目指してトゥインクル・シリーズへの参加を志した。日本中央トレセン学園に入学したポッケは、かつてフジキセキを担当した老トレーナー・タナベの指導を受け、瞬く間にその才能を開花させる。夏のデビュー戦から無敗のまま、12月のジュニア級G1・ホープフルステークスに挑戦したポッケは、そこで初めて競うアグネスタキオンに敗北を喫する。落ち込むポッケだが、その翌日に行われた有馬記念で優勝し、シニア級G1完全制覇の偉業を達成した「覇王」テイエムオペラオーの雄姿に闘志を掻き立てられる。
年が明けクラシック級に進んだポッケは、タキオンが研究室として使う理科準備室に押しかけ、一方的に彼女に宣戦布告する。タキオンはそれに応じるが、ウマ娘の身体能力の源や、走り続けた先に拓けるはずの『真理』を研究したい彼女にとって、レースの結果自体はどうでもよいものだった。ポッケとタキオンはそれぞれの前哨戦を快勝してクラシックG1・皐月賞で再び相まみえるが、自らの左脚の不調を察したタキオンは、これを最後のレースとすることを決めていた。全力の走りを見せつけて優勝したタキオンは、左脚の故障を理由にレース参加の無期限休止を発表する。自らの狂気の走りを同期達の脳裏に刻みこみ、それを成長の糧として『真理』へ到達するウマ娘を観察しようというのが、タキオンの真意であった。
タキオンという目標を見失い荒れるポッケ。タナベは、かつてクラシック三冠制覇を確実視されながらも故障で引退を余儀なくされたフジキセキと、その想いを継がずにトレーナーを辞した自分を引き合いに出し、ポッケに新たな夢を託していることを伝える。タナベとフジキセキの想いを汲んだポッケは、続くクラシックG1・日本ダービーにおいて壮絶な競り合いを制し、ダービーウマ娘の称号を手にした。ポッケは、勝利の興奮と、2度と戦えなくなったタキオンへの複雑な感情に身を任せ、ただひたすら叫び続ける。一方タキオンは、ポッケが期待以上の走りを見せたことに初めこそ無邪気に喜んでいたものの、ポッケが「自分の代わり」にウマ娘の『真理』に到達することに気付くと、複雑な表情を浮かべる。
夏の合宿を経たポッケはG2・札幌記念から再始動し、クラシック最後のG1・菊花賞に挑むが、精彩を欠く。ポッケの心中には、常に自分の先を走り続けるタキオンの幻影と、「自分は『最強』なんかじゃない」とささやき続けるもう一人の自分の幻影が巣くっていた。かつてタキオンと同じく早期引退を余儀なくされ、「全盛期のまま走り続ける自分自身の幻影」に悩んだ過去を持つフジキセキは、ポッケに初心を取り戻させるべく、一対一のマッチレースを挑む。ポッケは、レースに復帰しようとするフジキセキの姿から「決して追い付けない幻影を前にして、それでも走り続けた者だけが『最強』の資格を掴める」ことを見出し、現役最強のテイエムオペラオーに挑むべく、G1・ジャパンカップへの出走を決める。ポッケは再び理科準備室を訪ねてタキオンに助力を請うが、すげなく断られてしまう。しかしタキオンは、それにもめげずにトレーニングに向かうポッケの姿に、今や自分だけが同期達から置き去りにされている現実を突きつけられるのだった。
11月25日、ジャパンカップが始まる。観客席で力無く佇むタキオンの遥か前方で、ポッケやオペラオー達は死力を尽くしたレースを繰り広げる。ラストスパートに移るポッケを見たタキオンは「自分自身が『真理』にたどり着かねば意味がない」という衝動にかられ、レース場を飛び出してがむしゃらに走り始めた。そしてポッケもまた、立ちふさがる自分自身の幻影を打ち砕き、オペラオーとの一騎打ちに競り勝つ。名実ともに『最強』となったポッケは、今度こそ心からの勝利の雄たけびをあげるのだった。
月日は流れ、タキオンが去った後も走り続けたポッケ達と、復帰したタキオンを交えた新たなレースの開幕を描き、物語は幕を閉じる。
登場キャラクター[編集]
ウマ娘[編集]
- ジャングルポケット
- 声 - 藤本侑里[5]
- 本作の主人公。愛称は「ポッケ」。フジキセキの弥生賞のレースを見て感銘を受け、トレセン学園に入学する。
- アグネスタキオン
- 声 - 上坂すみれ[5]
- マンハッタンカフェ
- 声 - 小倉唯[5]
- ダンツフレーム
- 声 - 福嶋晴菜[5]
- テイエムオペラオー
- 声 - 徳井青空[5]
- フジキセキ
- 声 - 松井恵理子[5]
- ナリタトップロード
- 声 - 中村カンナ[5]
- メイショウドトウ
- 声 - 和多田美咲[5]
- シマ、ルー、メイ
- 声 - 伊駒ゆりえ(シマ)[5]、櫻井みゆき(ルー)[5]、仁見紗綾(メイ)[5]
- いつも3人で行動しているウマ娘。親友のジャングルポケットと共にトレセン学園に入学し、彼女が出走するレースには必ず行って精一杯応援する。
- トーセンジョーダン
- 声 - 鈴木絵理
- ハルウララ
- 声 - 首藤志奈
- キングヘイロー
- 声 - 佐伯伊織
- エアシャカール
- 声 - 津田美波
- ゴールドシチー
- 声 - 香坂さき
- アグネスデジタル
- 声 - 鈴木みのり
- ダイワスカーレット
- 声 - 木村千咲
- ユキノビジン
- 声 - 山本希望
- ライスシャワー
- 声 - 石見舞菜香
- カレンチャン
- 声 - 篠原侑
- ヒシミラクル
- 声 - 春日さくら
- アドマイヤベガ
- 声 - 咲々木瞳
- オグリキャップ
- 声 - 高柳知葉
トレセン学園の関係者[編集]
- タナベトレーナー
- 声 - 緒方賢一[5]
- ジャングルポケットを担当するベテラントレーナー。かつてはフジキセキ担当だったが、一時期ウマ娘の育成からは離れていた。
- 沖田トレーナー(おきた)
- 声 - 土田大
- ナリタトップロードのトレーナー。
- 樫本 理子(かしもと りこ)
- 声 - 朴璐美
- 桐生院 葵(きりゅういん あおい)
- 声 - 岡咲美保
- 乙名史 悦子(おとなし えつこ)
- 声 - 陶山恵実里
その他の登場人物[編集]
- 泉本 奈々(いずもと なな)
- 声 - 本泉莉奈[5]
- トゥインクル・シリーズの実況を担当しているアナウンサー。
- ウマ娘番組MC
- 声 - 斉藤慎二(ジャングルポケット)
- 解説
- 声 - 山本昌弘[6]
- 特別解説
- 声 - 大久保洋吉(元JRA調教師)[6]
- ジャパンカップの解説担当。
スタッフ[編集]
- 原作 - Cygames[5]
- 監督 - 山本健[5]
- シナリオディレクター・ストーリー構成 - 小針哲也[5]
- 脚本 - 吉村清子[5]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 山崎淳[5]
- 美術監督 - 渡辺悠祐[5]
- 色彩設計 - 岩井田洋[5]
- 3D監督 - 中野祥典[5]
- 撮影監督 - 川下裕樹[5]、伏原あかね[5]
- 編集 - 木村佳史子[5]
- 音響監督 - 鶴岡陽太[5]
- 音楽プロデューサー - 内田哲也[5]
- 音楽 - 横山克[5]
- コンテンツディレクター - 秋津琢磨[5]
- キャラクターデザイン監修 - 清永みなみ[5]
- アニメーションプロデューサー - 溝口侃[5]
- アニメーション制作 - CygamesPictures[5]
- 配給 - 東宝[5]
主題歌[編集]
- 「Ready!! Steady!! Derby!!」[7]
- ジャングルポケット(藤本侑里)、アグネスタキオン(上坂すみれ)、マンハッタンカフェ(小倉唯)、ダンツフレーム(福嶋晴菜)による主題歌。作詞・作曲は大石昌良。
- 公開2日後の5月26日に東京競馬場にて施行された第91回東京優駿の当日には、同競走にてファンファーレ生演奏を担当する陸上自衛隊中央音楽隊により、昼の休憩時間中の演奏会で演奏された[8]。
出典[編集]
- ^ “『ウマ娘』初の映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が制作決定。公開は2024年5月24日。ジャングルポケットが主人公でアグネスタキオン、マンハッタンカフェと競い合う”. 電撃オンライン. KADOKAWA Game Linkage (2023年12月28日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ “「ウマ娘」初映画化決定 主人公はジャングルポケット『新時代の扉』2024年5月24日公開”. シネマトゥデイ (2023年12月28日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ “「ウマ娘」が初の映画化!主人公はジャングルポケット ティザービジュ&特報映像も”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年12月28日). 2023年12月28日閲覧。
- ^ “劇場版「ウマ娘」に福嶋晴菜演じる新たなウマ娘・ダンツフレームが登場”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年2月23日). 2024年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af “CAST&STAFF”. 劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 公式サイト. 2024年3月23日閲覧。
- ^ a b “劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』公式Xアカウント”. X(旧Twitter) (2024年5月6日). 2024年5月6日閲覧。
- ^ “大石昌良が「ウマ娘」と初タッグ!5月公開の劇場版に主題歌「Ready!! Steady!! Derby!!」提供”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年3月22日). 2024年3月22日閲覧。
- ^ 日本ダービーのファンファーレも担当される陸上自衛隊中央音楽隊によるお昼の演奏会の様子です! - JRA-VAN公式X(旧Twitter) 2024年5月26日
外部リンク[編集]
- 劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 公式サイト
- 劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 (@uma_musu_movie) - X(旧Twitter)