びわこ文化公園
びわこ文化公園 | |
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分類 | 都市公園(総合公園) |
所在地 | |
面積 | 43.2ヘクタール[1] |
開園 | 1985年 |
運営者 | 滋賀県(指定管理者:びわこ文化公園ゆうゆうパートナーズ[1]) |
アクセス | JR琵琶湖線(東海道本線)瀬田駅から帝産湖南交通「文化ゾーン前」または「(文化ゾーン)県立図書館・美術館前」各停留所下車 |
公式サイト | 滋賀県営都市公園 びわこ文化公園 |
びわこ文化公園(びわこぶんかこうえん)は、滋賀県大津市の湖南丘陵(瀬田丘陵)に広がる滋賀県営の都市公園(総合公園)である。
概要[編集]
1982年(昭和57年)に滋賀県が策定した『びわこ文化公園都市構想』の「芸術、教養の文化クラスター」にあたる公園施設であり[2]、現在も整備が進められている。園内には県立の芸術文化施設が集中して配置されている。なお、当公園には文化ゾーン(ぶんかゾーン)という愛称がある[3]。当公園に隣接する龍谷大学や立命館大学などとともに文教地区を形成している。
沿革[編集]
1970年(昭和45年)10月に『びわこニュータウン開発基本計画』が公表されたが、この都市公園(総合公園)を着工したのは1978年(昭和53年)4月となった[参考資料 1]。その間に滋賀県立東大津高等学校と滋賀医科大学が1976年(昭和51年)に当公園の近隣に開校している[注 1][注 2][参考資料 1]。
年表[編集]
- 1978年(昭和53年)4月:事業開始に伴い、着工[参考資料 1]。
- 1979年(昭和54年)
- 1980年(昭和55年)
- 1982年(昭和57年)12月:びわこ文化公園都市基本計画を策定[2][参考資料 1]。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)7月:夕照の庭(日本庭園)を開園[参考資料 2]。
- 1987年(昭和62年)10月:夕照庵(茶室)を開業[参考資料 1]。
- 2002年(平成14年)7月:びわこ文化公園を拡張(拡張後は33.7 ha)[参考資料 2]。
- 2006年(平成18年)4月:指定管理者制度を制定。「財団法人滋賀県公園・緑地センター」が指定管理者となる[参考資料 3]。
- 2008年(平成20年)3月:びわこ文化公園を再拡張(再拡張後は43.20 ha)[参考資料 2]。
- 2009年(平成21年)4月:指定管理者が「近江鉄道ゆうグループ」に変わる[参考資料 3]。
- 2012年(平成24年)8月:びわこ文化公園都市将来ビジョンを策定[参考資料 1]。
- 2014年(平成26年)4月:「近江鉄道ゆうグループ」との指定管理者契約を更新し、5年契約を結ぶ[参考資料 3]。同年度、一般公募によりシンボルマークを制定[6]。
- 2017年(平成29年)4月:老朽化のため、滋賀県立近代美術館が長期休館となる(その後、改修工事が行われる)[7]。
- 2019年(平成31年)4月:指定管理者が「びわこ文化公園 ゆうゆうパートナーズ」(代表企業は西武造園)に変わる[参考資料 3]。
- 2020年(令和2年):[北駐車場 → 西駐車場]間に連絡通路が完成する(片方向のみ)[参考資料 4]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)4月:「びわこ文化公園 ゆうゆうパートナーズ」との指定管理者契約を更新し、20年契約を結ぶ[参考資料 5]。
- 2023年(令和5年)4月:体験広場内に飲食施設(BBQ & カフェハウス「
cafe Volonta ()」)が開業[10][11]。
施設[編集]
主な施設は下記のとおり。各施設の所在地や他の施設は園内マップを参照[12]。
主な施設[編集]
備考[編集]
当園内には「夕照の庭」という日本庭園があり、その池で鯉の放し飼いを行っているが、2020年(令和2年)5月26日に投稿した当園の公式サイトで「パンをあげないでください」と注意喚起した[14]。その後、2021年(令和3年)9月10日に投稿した当園の公式ブログで鯉のエサを販売する自動販売機の設置を公表した[15]。当園に設置した鯉のエサは最中を模したものとなっているが、それを2つに割るとペレット(鯉のエサ)が入っている[15]。最中も鯉のエサとして与えることができる[15]。ちなみに、桑子研が2022年(令和4年)5月17日に投稿した自身の公式ブログには鳥や鯉にエサを与えてはいけない理由として、「(鯉などの)淡水魚は普通の魚の塩分濃度(0.9%)よりも塩分濃度が高い(約3.5%[16])ので、塩分が高い食品(例:パン)を過剰摂取するとエラから水分が過剰に入り、細胞が破裂して腎臓などに負担がかかる」と解説している[17]。
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茶室「夕照庵」(2007年10月)
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夕照の庭(2007年10月)
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夕照の庭(2007年10月)
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公園管理事務所(2007年10月)
アクセス[編集]
- 公共交通機関
- 自動車
駐車場[編集]
滋賀県道2号大津能登川長浜線沿いに駐車場(トイレ併設)が設けられており[1][12]、大型イベント開催時等は臨時駐車場を開放する。なお、東駐車場は滋賀県道2号大津能登川長浜線に面していない[注 4]。
- 注意
周辺施設[編集]
当公園はびわこ文化公園都市の「文化クラスター」であり、周辺は文教地区が形成されている。近隣には名神高速道路・新名神高速道路などの高速道路が通っており、それらのインターチェンジや休憩所(パーキングエリア)がある。なお、運動施設の滋賀県立アイスアリーナと滋賀アリーナはともに、2000年(平成12年)以降に開設された。
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滋賀医科大学(基礎研究棟と中庭)
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滋賀医科大学医学部附属病院
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立命館大学 びわこ・くさつキャンパス
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滋賀県立東大津高等学校
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滋賀県立アイスアリーナ
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滋賀アリーナ
脚注[編集]
記事本文[編集]
注釈[編集]
- ^ ※滋賀県立東大津高等学校は1975年(昭和50年)に開校した。なお、開校当時は大津市におの浜に仮校舎を設けていた[4]。
- ^ ※滋賀医科大学は1974年(昭和49年)に開学した。なお、開学当時は守山市に仮校舎を設けていた。
- ^ ※「文化ゾーン前」と「(文化ゾーン)県立図書館・美術館前」の両停留所を経由するバスの設定はない。
- ^ ※東駐車場の出入口は、滋賀県道26号大津守山近江八幡線(浜街道) - 国道1号 - 滋賀アリーナ、滋賀医科大学医学部附属病院 - 草津養護学校を結ぶ道路に面する。その付近には滋賀県立東大津高等学校がある。
- ^ ※同駐車場の出入口に中央分離帯が設けられているため。改修工事の際に[北駐車場 → 西駐車場]間を結ぶ連絡道路が整備されたが、逆方向へ進むことはできない。
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j 公園概要 滋賀県営都市公園びわこ文化公園 2022年9月13日閲覧。
- ^ a b “びわこ文化公園都市将来ビジョン【本文】(令和5年3月)” (PDF). 滋賀県 (2023年3月). 2023年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
- ^ “びわこ文化公園”. 滋賀・びわ湖観光情報. びわこビジターズビューロー. 2023年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
- ^ “沿革 東大津高等学校のあゆみ”. 滋賀県立東大津高等学校. 2023年9月25日閲覧。 “(注:『びわこ文化公園都市の沿革』には「1975年開校」と記されているが、同年はにおの浜に仮校舎を設けていた)”
- ^ “滋賀県立図書館の概要” (PDF). 滋賀県立図書館. 2022年4月8日閲覧。
- ^ “びわこ文化公園都市”. 滋賀県. 2022年9月13日閲覧。 “「びわこ文化公園都市シンボルマーク」を参照(※他の有用な出典が無いため、この出典は外部リンクの「びわこ文化公園都市 - 滋賀県」で代用)”
- ^ “長期休館のお知らせ”. 滋賀県立近代美術館 (2016年9月29日). 2022年9月13日閲覧。
- ^ “令和3(2021)年6月27日(日)に再開館します!”. 滋賀県立近代美術館 (2023年12月1日). 2023年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月13日閲覧。
- ^ “滋賀県立美術館 リニューアルオープン!”. 滋賀県立近代美術館 (2021年2月2日). 2022年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
- ^ “滋賀県営都市公園びわこ文化公園(文化ゾーン)の芝生空間をより魅力的に楽しめるPark-PFI制度を活用した新施設 4月1日(土)オープン!”. 滋賀県. 2023年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月30日閲覧。
- ^ “びわこ文化公園 | BBQ & カフェハウス「カフェボロンタ」”. 西武造園. 2023年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月2日閲覧。
- ^ a b “びわこ文化公園パンフレット(2023年4月改訂)” (PDF). 滋賀県営都市公園 びわこ文化公園. 2023年9月15日閲覧。
- ^ 竹内義治 (2013年3月12日). “古代の都支えた湖畔の製鉄炉 古きを歩けば(49) 源内峠遺跡(大津市)”. NIKKEI STYLE. 日経新聞社 2022年9月13日閲覧。
- ^ “カラスに餌をやらなで下さい”. ニュース. 滋賀県営都市公園 びわこ文化公園. 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b c “公園だより”. びわこ文化公園BLOG. 滋賀県営都市公園 びわこ文化公園 (2021年9月10日). 2021年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
- ^ “レファレンス事例詳細(質問:淡水魚と海水魚が一緒に生きられる「水」とは、どのようなものですか)”. レファレンス協同データベース. 国立国会図書館. 2023年9月15日閲覧。
- ^ 桑子研 (2022年5月17日). “コイに食パンを与えてはいけない理由が細かく書かれている案内板”. 科学のネタ帳. 2023年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
- ^ a b c “びわこ文化公園 ACCESS(アクセス)”. 滋賀県営都市公園 びわこ文化公園. 2023年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月13日閲覧。
- ^ “びわこ文化公園”. 滋賀・びわ湖観光情報. びわこビジターズビューロー. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月8日閲覧。
- ^ “放送大学 滋賀学習センター”. 放送大学. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “滋賀県立長寿社会福祉センター”. 滋賀県立長寿社会福祉センター. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “公設地方卸売市場”. 大津市. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “新県立体育館施設整備基本計画 平成29年3月”. 滋賀県. pp. 1,3-5,15,18. 2022年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月3日閲覧。
- ^ “滋賀アリーナがオープン”. 三菱HCキャピタル (2022年12月1日). 2022年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月2日閲覧。
参考資料[編集]
- ^ a b c d e f g h i j “びわこ文化公園都市の沿革” (PDF). 滋賀県. 2022年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e “滋賀県営都市公園マネジメント基本方針 都市公園行政年表” (PDF). 滋賀県. p. 32. 2022年4月8日閲覧。
- ^ a b c d “滋賀県営都市公園マネジメント基本方針 都市公園行政年表” (PDF). 滋賀県. p. 31. 2022年4月8日閲覧。
- ^ a b “(案)びわこ文化公園都市将来ビジョン〜未来を創造する実証フィールド〜” (PDF). 滋賀県. p. 8 (2023年). 2023年9月15日閲覧。
- ^ “指定管理者選定委員会における候補者の選定結果概要” (PDF). 滋賀県 都市計画課. 2022年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月13日閲覧。
外部リンク[編集]
- 滋賀県営都市公園 びわこ文化公園 公式サイト - 西武造園(びわこ文化公園ゆうゆうパートナーズ)
- びわこ文化公園 - びわこビジターズビューロー